男性への70歳のお祝いについて
お祝いのマナーについて
定年退職する目上の人に現金を贈るのは失礼なので、
「職場一同として趣味のものを贈る」か、
「退職日の1週間前までに送別会を開く」
のが一般的です。送別会の会場や料理は、本人の希望を聞いて決めてください。
お祝いの金額の相場について
定年退職のプレゼントなど、高価な贈り物の場合には、みんなでお金を出し合って贈るのが一般的です。大体の相場は以下の通りです。
部署でまとめる場合・・・1万~2万円
個人的に贈る場合:5千~1万円
おすすめなプレゼントについて
一般によく贈られるのは、趣味関連の品物。ゴルフが趣味ならポロシャツやクラブのヘッドカバー、ガーデニングを楽しんでいるということなら、植木鋏などの庭道具という具合です。
「これからの人生、十分にお好きなことを楽しんでください」という思いを表すには、一番ふさわしいのではないでしょうか。
また、好きなお芝居の上等の席のチケットなども良いアイデアです。時期によって、マフラーなども喜ばれます。
おすすめの品物:歌舞伎などの観劇チケット、旅行券、釣り竿、絵筆、和装小物、陶磁器、ゴルフクラブ、ゴルフクラブのカバーセット、茶道具、碁盤、漆器、アクセサリー、日本酒やワインなどのお酒
また、健康を損ねている方には、健康の回復を祈って、「電気毛布」や「羽布団」などを贈るのもオススメです。
お酒の注意点について
日本酒は、「一升瓶2本で一対とめでたさ」を表します。数にはこだわりませんが、4本はNG。必ず偶数の本数を贈るようにしてください
お花の選び方や金額の相場について
退職祝いに最適なお花の形態は「花束・ブーケ」「アレンジメント」などがおすすめです。
職場で贈り物をする場合は、品物や金券に、花束を添えて贈るケースが主流です。
なお、最近では、大きくて派手な花束よりも、持ち帰りやすい小さめのタイプが主流です。
退職祝いにお花を贈る場合、4千~6千円が金額の相場になります。
おすすめ出来ないお祝いギフトについて
定年退職は第2の人生の出発点とはいえ、長年勤めてきた職場を去るのは寂しいものです。ましてや一般的な定年退職年齢の60歳はまだまだ、第一線で働くパワーが十分残っているのがふつう。
再就職先が決まっていれば気持ちもはればれの退職ということになっても、次の仕事が思うにまかせない状態では寂しさもひとしおでしょう。
そんな当人の心情を思えば、定年退職祝いに贈る品物にも、当然、配慮が必要になります。
タブーとされているのは、鞄や時計など、ビジネスの必携品。名刺入れや定期入れもそうですし、ネクタイやカフスボタンなどビジネスにつながる品物も避けるのがマナーです。
ただし、再就職が決まっていて、当人も意欲満々で次の仕事に臨むという状況があれば、ビジネス関連の品物も大丈夫です。新しいビジネスバッグなどを贈れば、気分も新たになり、ますます意欲が高まろうというものです。
☆ハンカチ・・・ハンカチとは漢字で「手巾(てぎれ)」と書くため、手切れを連想させるので、NGです。また、白いハンカチは別れを連想させるのでタブーとされています。
☆櫛・・・「苦」や「死」を連想させる「くし」は縁起が悪い贈り物です。
☆日本茶・・・弔事に使われることの多い日本茶は、お祝いの贈り物には不適切とされています。しかし、お茶好きな相手へ贈る際には、オシャレなデザインのものを選べば失礼にはあたりません。
☆印鑑・・・印鑑を贈るということは、責任を持てという意味が込められるため、両親や兄弟、上司以外が贈るのは避けた方がいいでしょう。
☆時計・かばん・・・時計やかばんは勤勉を意味するので、目上の人に贈るときには注意が必要です。親しい間柄なら問題ありません。
☆履物・マット類・・・相手を踏みつけるという意味合いから、目上の人に贈る時には注意が必要です。親しい間柄なら問題ありません。
のしの書き方について
水引:紅白の蝶結び
のし:あり
表書き/上書き:「御退職祝」「御引退記念」「御礼」など
表書き/名前:○○部一同 など
渡す時期:退職日の1週間前までに
プレゼントに添えるメッセージの文例について
・定年を迎えられましたことを心よりお祝い申しあげます。なんでも相談できた●●さんと一緒に仕事が出来なくなり寂しいですが、教えていただいたことをお手本に皆で頑張っていきます。いつまでも活力あふれる素敵な先輩でいてください。お疲れさまでした。
・無事にご定年を迎えられたことを心よりお祝い申しあげます。長年にわたりご努力ご活躍いただき、お客様そして当社のためご尽力賜り誠にありがとうございました。今後の末ながいご健勝とご活躍をお祈りいたします。
・ご定年おめでとうございます。長年にわたりご指導頂き、ありがとうございました。今後のご健康とご活躍をお祈りいたします。
・長年お仕事を無事勤めあげられましたことをお祝い申しあげます。ご在任中はひとかたならぬご厚情とご指導を賜り、深く感謝いたしております。末ながいご多幸をお祈りいたします。
・●●さん、長い間お疲れさまでした。たくさん教えていただき、 たくさん助けていただきました。本当にありがとうございました。これからも私達のお手本として、明るく活き活きとお過ごしください。
・長年お仕事を無事勤めあげられましたことをお祝い申しあげます。ご在任中はひとかたならぬご厚情とご指導を賜り、深く感謝いたしております。末ながいご多幸をお祈りいたします。
・●●さん、長い間お疲れさまでした。●●さんに教えていただいたことは、みんなで大切に引き継いでいきます。これからもお体を大切に、いつまでもお元気でいてください。本当にありがとうございました。
・ご退職おめでとうございます。最後まで完走したランナーみたいな満ち足りた笑顔が目に浮かびます。これからは人生を楽しみましょう。たまには遊びに来てください。
・とうとうご退職ですね。その節は本当にお世話になりました。人生という糸が結びあった縁。そのありがたさを感じています。末永くお健やかにお過ごしください。
・ご退職おめでとうございます。長年のご苦労に敬意を表すると共に頂戴したご恩に心から感謝申しあげます。新しい旅立ちですね。これからは自由な日々を楽しんでください。
・ご退職おめでとうございます。故郷で仲良く遊んだ日々がつい昨日のように想われます。こちらへお寄りの際には気軽に訪ねて来てください。
・叱られた私が、今、部下を叱っています。忘れられない言葉をたくさん、ありがとうございました。
「冠婚葬祭 お金のマナー便利帳」より
「NTT D-MAIL」より